広瀬すずさんが、人型ロボット「ペッパー」らと共演し、華麗なダンスで「隠れダスト」を退治する-。ソフトバンクグループでロボット事業を手掛けるソフトバンクロボティクス(東京)の業務用ロボット掃除機「Whiz(ウィズ)」の新CM「ウィズで隠れダスト清掃」篇が、評判を呼んでいる。法人向けのサービスとしては異例ともいえるテレビCMの狙いとは…。
CMは2月3日から放送開始。冒頭で広瀬さんが、ウィズのイニシャルである「W」のポーズを決める。虫眼鏡を片手に持ったペッパーが、普段の床清掃ではとりきれない「隠れダスト」の存在をアピールする。
続いて、広瀬さんはペッパーとウィズなどと一緒に、軽快な音楽に合わせてダンスを披露。ソフトバンク傘下のボストン・ダイナミクスが開発した、ちょっと気持ちの悪い動きが人気のイヌ型四脚ロボット「Spot(スポット)」の姿も。さわやかな衣装と軽快な動きで、かわいらしい広瀬さんの表情が魅力的な仕上がりとなっている。
撮影中、広瀬さんはカットごとの振り付けや目線の確認に余念がなかったという。一つ一つの撮影に丁寧に挑むプロ意識の高さがうかがえる。また、ヒールを履いて長時間踊るバックダンサーに、「足、大丈夫ですか」と声を掛けるなど、周囲への気配りもみせていた。「あ、ペッパーくんだ」とうれしそうに声を挙げて駆け寄っていく広瀬さんの姿に、スタッフも癒されたとか。
3日のCM発表会では、広瀬さんが「隠れダスト対策部長」に就任。「けっこうきれい好きなので、見えない隠れダストがあると思うとドキドキします」などと述べた。
ソフトバンクロボティクスは、ウィズを導入した施設で使える宿泊券や商品券が、2~6月まで5回に分けて、計10万人に当たるキャンペーンを実施している。導入施設を訪れてもらい、ウィズが働く姿を見てもらうのが目的だ。テレビCMも同様に、抜群の人気を誇るペッパーのように認知度を上げる戦略だ。(経済本部 高木克聡)