三遊亭丈助、春風亭一左、三遊亭志う歌、玉屋柳勢、三遊亭歌扇が真打ち昇進会見。圓丈ら師匠が一斉ダメ出し





真打ち昇進襲名披露会見を行った(下段左から)三遊亭たん丈改め丈助、春風亭一左、三遊亭歌太郎改め志う歌、柳亭市楽改め六代目玉屋柳勢、三遊亭歌扇と師匠の(上段左から)三遊亭圓丈、春風亭一朝、三遊亭歌武蔵、柳亭市馬、三遊亭若圓歌=東京都台東区(岩渕直一撮影)
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 落語協会(柳亭市馬会長)所属の落語家、三遊亭たん丈改め丈助(58)、春風亭一左(41)、三遊亭歌太郎改め志う歌(37)、柳亭市楽改め六代目玉屋柳勢(39)、三遊亭歌扇(49)の5人が26日、真打ち昇進襲名披露会見を東京都台東区の上野精養軒で行った。

 司会の柳家小さんが、同席の師匠に「弟子の『ここを直せばよくなる』という所は」と質問したことから、晴れ舞台は異例の“ダメ出し大会”の場に。たん丈の師匠、三遊亭圓丈は「42歳でこの世界に入ってきて、還暦まで真打ちになれなかったら話題になったのに、中途半端な年でなってしまった。これで記憶にも記録にも残らない」とグサリ。「よく見たらいい所もあると思うので、皆さんに発見してもらいたい」と遅れてフォローした。

 続いて一左の師匠、春風亭一朝は「悪い所は思い当たらない。どちらかといえば不器用だけど、不器用でコツコツやった方が将来的にはいいと思う」と優しくまとめたが、歌太郎の師匠、三遊亭歌武蔵は「思慮が浅い、気が短い、寝坊する遅刻する返事をしない。テンポがいいのとただの早口を勘違いしている」とエンドレス状態になり、会見場を爆笑させた。

 また、市楽の師匠、柳亭市馬は落語協会会長でもあり「私の初めての弟子で、型にはめようと悪いことをした。名前も変わって、私の弟子だと思う人もいなくなるから、伸び伸びとやってほしい」と送り出した。

 一方、歌扇は故三代目三遊亭圓歌の最後の弟子で、この日同席した若圓歌は「三代目からの預り弟子。稽古、稽古、稽古をして、ネタを増やしてほしい」と要望した。

 5人は、3月21日の鈴本演芸場を皮切りに、都内各地の常設寄席で真打ち昇進襲名披露興行を行う。



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