シャープは26日、車内を消臭する車載タイプのプラズマクラスターイオン発生機の最新モデル「IG-MX15」シリーズを3月12日に発売すると発表した。従来の車載タイプに比べ、カビ臭さの消臭スピードを2倍に向上。ドライバーの集中力を高め、ストレスを軽減する効果も確認されたという。想定実売価格は1万5000円前後としている。
同社によると、プラズマクラスター関連の製品が発生するイオンには、一部の菌やウイルスの作用を抑える効果がある。過去の実験では、コロナウイルス科のネココロナウイルスやSARSコロナウイルスなどを不活性化することを確認しているが、「新型コロナウイルスへの効果は不明」(担当者)としている。
今回発売する「IG-MX15」シリーズには、同社で最高レベルの消臭性能を持つ「プラズマクラスターNEXT」を搭載し、発生するイオン濃度を高めた。
これまで消臭のターゲットとしていたカビ臭とタバコ臭に加え、汗やペットなどの6つの臭いに消臭効果を発揮。車内の消臭にかかる時間は従来の約45分から約20分に短縮した。運転時のドライバーの脳波を測定する試験では、ストレスの低減と集中度合いの向上も確認したという。
車内のカップホルダーに置いて使用できるように設計しているが、付属のUSBケーブルから電源を供給でき、オフィスのパソコンに接続して使用することも可能にしている。