故意にぶつかり「スマホ壊れた」当たり屋グループを詐欺容疑で逮捕 大阪府警






 走行中の車に故意にぶつかり、はずみでスマートフォンが壊れたと偽って運転手から新しいスマホや修理代名目の現金をだまし取る行為を繰り返したとして、大阪府警が詐欺容疑などで住所不定の無職、久保田有輝被告(26)=詐欺罪などで公判中=ら男3人のグループを逮捕していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。府警は10件以上(総額100万円以上)の被害を裏付け、同日中にも追送検する。

 捜査関係者によると、グループは2人組で犯行に及んでおり、1人が路地などで徐行中の車に故意に接触。もともと壊れていたスマホを路上に落とすなどした後、もう1人とともに運転手を呼び止めて虚偽の被害を訴え、一緒に店舗に行って新しいスマホを買わせたり、修理代名目で現金を要求したりしていた。

 壊れたスマホは高機能なものを用意し、1回あたり10万円前後を受け取っていたという。容疑を認め「平成27年ごろから同様の犯行を始めた」と供述。詐取したスマホは転売し、生活費などに充てていた。

 起訴状などによると、久保田被告らは昨年7月23日午後、堺市東区の路上で乗用車のドアミラーに自ら接触。「腕がミラーに当たって携帯を落とした。電源が入らない」「明日、仕事で使うのに金がない。出してもらわないと困る」などと嘘を言い、運転手が大阪市内の店舗で購入したスマホ1台(約9万円相当)をだまし取ったとされる。



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