森雅子法相は28日の閣議後記者会見で、前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)が逃亡したレバノンに、義家弘介法務副大臣を派遣すると明らかにした。29日に成田空港を出発し、3月2日に現地で司法相らと面談。身柄の引き渡しへ向けて交渉する見通し。
森氏は引き渡しについては「レバノン内の法律や日本の立場など、さまざまな環境、情報を考慮して対処しなければならない」と述べるにとどめ、「レバノンに日本の刑事司法制度について正しい理解を得てもらい、法務・司法分野の連携を強化したい」と語った。
日本政府は国際刑事警察機構(ICPO)を通じ、ゴーン被告の身柄拘束を要請しているが、レバノン側は否定的な姿勢を示している。