【台北＝田中靖人】台湾の外交部（外務省に相当）は２８日、４段階の渡航警戒情報のうち、日本全体を下から２番目の「黄色」に、北海道を下から３番目の「だいだい色」に引き上げた。日本全体では渡航の必要性の検討を、北海道には不要な渡航を避けるよう、それぞれ呼びかける。
外交部はこれまで日本全体を最低段階の「灰色」とし、「注意」を呼びかけていた。引き上げの理由として、新型コロナウイルスによる肺炎の８割が日本国内での感染で、うち２９％の感染源が不明なことや、北海道で「緊急事態宣言」が出されたことを挙げた。
台湾の衛生福利部（厚生労働省）は２２日、渡航参考情報を全３段階のうち「第２級（警戒）」に引き上げ、現地での防護措置の強化を呼びかけていた。
