旧女川交番の遺構整備完了 津波で横転、パネル展示も





東日本大震災の津波で横倒しになり、震災遺構として保存された旧女川交番=29日午前、宮城県女川町

 東日本大震災の津波で横倒しになり、そのままの姿で保存されている宮城県女川町の震災遺構「旧女川交番」と周辺広場の整備が完了し29日、記念式典が行われた。海岸近くの町中心部にある鉄筋コンクリート2階建ての旧交番は、引き波で基礎部分のくいごと引き抜かれた。

 一帯は3~5メートルかさ上げされ、旧交番の位置がくぼんだように低くなったため、スロープを付けて近づけるようにした。震災前の街並みや復興をたどる写真も展示する。広場と合わせた整備費は約4億1400万円。国の復興交付金を充てた。

 現在の女川交番は平成29年9月、JR女川駅前に再建された。



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