地面師事件で無罪主張 主犯格のカミンスカス被告





東京地方裁判所が入る合同庁舎=東京都千代田区霞が関

 積水ハウスが架空の取引で地面師グループに土地購入代金をだまし取られた事件の主犯格とされ、詐欺罪などに問われたカミンスカス操被告(60)の初公判が2日、東京地裁(守下実裁判長)で開かれた。被告は「詐欺ということは知らなかった」と起訴内容を否認、弁護人も「無罪主張をする」と述べた。

 検察側は冒頭陳述で「共犯者の動きを知って便乗し、地主の財務担当役として積水側との交渉に立ち会っていた」と指摘。一方、弁護側は「地主を偽者と知らずに関与しており、共謀も故意もなかった」と主張した。事件では10人が起訴され、これまで6人に1審で有罪判決が出ている。

 起訴状によると、被告は他のメンバーと共謀し、平成29年3~6月、東京都品川区の土地売買で所有者を装い、積水ハウスから約55億5千万円をだまし取ったとしている。

 30年10月、他のメンバーが警視庁に逮捕される前にフィリピンへ出国したが、同年12月に入管当局が身柄を拘束、31年1月に日本へ移送された。



Source link