【ソウル=名村隆寛】新型コロナウイルスの感染者が増加している韓国で、集団感染が起きた新興宗教団体「新天地イエス教会」の教祖、李萬煕(イ・マンヒ)総会長(88)は2日、ソウル東方の京畿道(キョンギド)加平(カピョン)郡の教団施設で記者会見し、南東部の大邱(テグ)にある教会で2月に発生した集団感染について謝罪した。
李氏は「本当に申し訳ない。どう謝罪すればいいのか分からない」などと語り、2回ひざまずいて謝罪。「最善を尽くし、政府に人的、物的な支援を惜しまない」とも述べた。その一方で「誰のせいかと問い詰めるときではない。天も助けてくれるだろう」とも口にした。
李氏や教団幹部は、感染拡大の防止に積極的な措置をとらなかったとして、1日、ソウル市から殺人、傷害、感染病の予防・管理に関する違反などの疑いで告発された。
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