自民党の河井案里参院議員（４６）＝広島選挙区＝が初当選した昨年７月の参院選を巡り、車上運動員に違法報酬を支払ったとして広島地検は３日、公選法違反（買収）の疑いで案里氏の公設秘書、立道（たてみち）浩容疑者（５４）、夫で前法相、克行衆院議員（５６）＝自民、広島３区＝の政策秘書高谷真介容疑者（４３）、陣営スタッフを務めた脇雄吾容疑者（７１）の３人を逮捕した。 ３人が公選法で規定する連座制の対象と判断されれば、案里氏が失職する可能性がある。
地検は３日、河井夫妻の東京・永田町の議員会館にある事務所を家宅捜索した。克行氏は事実上、案里氏の陣営を指揮していたとされ、地検は関与の有無を慎重に見極める。
地検は３人の認否を明らかにしていない。立道容疑者は逮捕前の任意聴取に対し、違法性を認識していたと説明していた。
