米NY株、一時取引停止 2000ドル超下げで





ニューヨーク証券取引所のトレーダー。9日のNY株は大幅に下落した(ロイター)
その他の写真を見る(1/2枚)

 【ワシントン=塩原永久】週明け9日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅続落し、下げ幅は前週末に比べて一時2千ドルを超えた。取引時間中の過去最大の下げ幅。新型コロナウイルスが米国内の経済活動に及ぼす影響への懸念が深まり、ダウは取引開始直後から急落して、2万4千ドルの大台を一時割り込んだ。

 ダウなどの米主要株式指標は、軒並み急激な下落を記録。下落率が規定の7%を超えたため、ニューヨーク証券取引所は、取引を一時停止する「サーキットブレーカー」と呼ばれる制度を発動した。サーキットブレーカーによる取引停止は今の制度が2013年に導入されて以来、これが初めて。取引は15分停止した後、午前9時49分に再開された。

 ダウは前週も1日に1千ドルを超える上げ下げを繰り返した。経済活動の停滞を見込んで原油相場が低迷しており、米国内のシェール(頁岩=けつがん)開発事業者に倒産懸念が浮上。投資家の警戒感が高まっている。



Source link