海賊版サイト対策、違法ダウンロード対象を拡大 著作権法改正案を閣議決定


 漫画などの海賊版サイト対策として、政府は10日、著作物全般を対象に、無断掲載されたと知りつつダウンロードする行為を違法とする著作権法改正案を閣議決定した。現行法は音楽や映像に限っているが、漫画や雑誌、論文なども対象となり、悪質な場合は刑事罰を科す。施行日は来年1月1日とし、今国会での成立を目指す。

 海賊版に誘導する「リーチサイト」の運営も違法化する。この規定は今年10月1日に施行するとした。

 政府は昨年の通常国会でも同法改正案の提出を目指したが、「対象範囲が広すぎてインターネットの利用が萎縮する」といった反発を招いて見送った。

 このため、今回の改正案では、数十ページの漫画の1コマ~数コマといった「軽微なもの」や、「著作権者の利益を不当に害しない特別な事情がある場合」などを違法対象から除外した。



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