抑止へアプリ導入、被害者もグッズ考案 卑劣な痴漢被害、撲滅を

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痴漢被害について語る殿岡たか子さん(仮名)=東京都豊島区(松崎翼撮影)

痴漢被害について語る殿岡たか子さん(仮名)=東京都豊島区(松崎翼撮影)
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 恐怖や羞恥心で声を上げられない被害者の弱みにつけこむ卑劣な痴漢行為。その約7割は、電車内や駅構内で起きているとされる。「負担を感じずに痴漢被害を伝えられないか」。そんな発想のもと、JR東日本が2月、スマートフォンの専用アプリで被害を通報する実証実験を始めた。被害者側の視点から痴漢を防ぐアイデアや取り組みが広がりつつある。(松崎翼)

アプリで通報、車内放送

 「最初は電車の揺れに合わせるように触り、徐々にエスカレートしていく。声を上げられるのは10人に1人くらいだ」

 痴漢撲滅に取り組む一般社団法人「痴漢抑止活動センター」の松永弥生代表理事(54)は指摘する。混雑した車内では体が密着せざるを得ないなど、痴漢か否かの線引きが難しいケースもあり、被害を受けても泣き寝入りしてしまうケースは多い。

 こうした中、JR東は2月下旬から被害の多い埼京線(大宮-新宿間)で、痴漢を通報する専用アプリの実証実験を始めた。アプリで被害を報告すると車掌がタブレット端末で確認し、「○号車のお客さまより、痴漢の通報がありました」などと車内放送する。

 痴漢の発生をリアルタイムで乗客全員に知らせることにより、抑止効果が狙えるとみている。スマホの操作は目立つこともなく、被害者が躊躇(ちゅうちょ)なく通報できるというメリットもある。

 JR東は列車内などを中心に防犯カメラを拡充し、専門部署で集中監視。テロなどを含めた非常時には画像を警察に伝送するシステムを導入するなど、安全や安心の確保を急いでいる。

 警視庁生活安全特別捜査隊の斎藤ひとみ隊長も「痴漢は被害者にとって大きなストレス。鉄道事業者ともさらに連携を深め、被害を減らしたい」と力を込める。

地獄の日々、周囲は無関心

 警視庁によると、平成29年中には痴漢(迷惑防止条例違反)は約1750件発生。このうち午前7時~9時の通勤通学時間帯に約3割が集中して起きている。

 痴漢抑止活動センターは被害者のアイデアを基にグッズの普及にも取り組んでいる。「私たちは泣き寝入りしません」などと書かれたカラフルな缶バッジ。女子高校生がスクールバッグにつけるなど若者にも親しまれやすいデザインで、9割以上の利用者が効果を実感できたという。

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