今夏放送される日本テレビ系新ドラマ『ちはやふる -めぐり-』は、競技かるたの世界で成長する高校生を描く青春物語です。本作で主人公が通う「梅園高校」のメインロケ地として、埼玉県の進学校である西武学園文理中学・高等学校が注目を集めています。なぜこの学校が選ばれ、数々の映像作品の舞台となっているのでしょうか。
西武学園文理中学・高等学校の外観。人気ドラマ『ちはやふる -めぐり-』のロケ地として知られ、多くの映像作品に利用される進学校の校舎。
「ちはやふる」シリーズがもたらした社会現象
末次由紀氏の人気漫画「ちはやふる」は、2007年から2022年まで連載され、累計発行部数2900万部超を誇る大ヒット作です。競技かるたに打ち込む主人公・綾瀬千早の青春と成長、仲間との絆を描き、多くの読者を魅了しました。2016年には広瀬すず主演で実写映画化され、『ちはやふる -上の句-』『ちはやふる -下の句-』、そして完結編の『ちはやふる -結び-』が大きな話題に。躍動感あるかるたの世界を鮮やかに表現し、観客の心を掴みました。
この作品がきっかけで競技かるたを始める人が激増し、2009年の漫画大賞受賞頃から競技かるた人口は増加の一途を辿り、2020年頃には100万人を超えたとも言われるほどの社会現象を巻き起こしました。日本の伝統文化であるかるたに新たな光を当て、若者を中心に大きなブームを牽引した功績は計り知れません。そして今回、當真あみさんを主演に迎えたドラマ『ちはやふる -めぐり-』が、新たな物語として放送開始となります。
映像業界注目のロケ地:西武学園文理中学・高等学校
ドラマ『ちはやふる -めぐり-』で、ヒロインの藍沢めぐるが通う「梅園高校」のメインロケ地となっているのは、埼玉県狭山市に位置する西武学園文理中学・高等学校です。同校は近年、ドラマやバラエティ番組などの撮影受け入れに非常に積極的で、その広大な敷地と充実した施設が映像制作に理想的な環境を提供しています。
これまでにも2025年放送予定のTBS系ドラマ『御上先生』や、2024年に日本テレビで放送された『若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―』など、数々の人気作品の舞台として使用されており、今や映像業界における「一大ロケ地」としての地位を確立しています。進学校としての教育環境を維持しつつ、メディア制作への深い理解と協力体制が整っている点が、多くの制作陣から選ばれる大きな理由と言えるでしょう。このような学校の積極的な取り組みが、質の高い映像作品の実現に貢献しています。
まとめ
『ちはやふる -めぐり-』は競技かるたの新たな魅力を伝え、その舞台となる西武学園文理中学・高等学校の知名度も高めています。同校の理想的な撮影環境は、今後も多くの映像作品を支え続けることでしょう。このドラマを通じ、競技かるたの奥深さと青春の感動がさらに多くの人々に届けられることが期待されます。