菊川市の住宅前で住人のブラジル人夫婦が刃物のようなもので刺され殺傷された事件で、菊川署捜査本部は10日、夫に対する殺人と妻に対する殺人未遂の疑いで、御前崎市佐倉の派遣社員、山口正文容疑者(64)を逮捕した。認否は明らかにしていない。
捜査本部によると、山口容疑者は死亡した夫の派遣社員、デ・ソウザ・マルコスさん(44)と同じ工場で働く同僚だった。捜査本部は山口さんとマルコスさんの間に何らかのトラブルがあったとみて調べる。
逮捕容疑は2月17日午後7時半ごろ、菊川市のマルコスさん宅前で、マルコスさんと妻のタカハシ・デ・ソウザ・クリスチアーネ・マリさん(43)を刃物で刺すなどし、マルコスさんを死亡させ、マリさんに軽傷を負わせたとしている。
捜査関係者によると、マルコスさんは仕事から車で帰宅した直後、玄関先で襲われた。自宅にいたマリさんが外に出ると2人がもみ合っていたという。