軍事転用可能な噴霧乾燥装置を中国へ不正輸出か 警視庁、会社幹部ら逮捕へ

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警視庁=東京都千代田区

警視庁=東京都千代田区

 生物兵器の製造に転用が可能な噴霧乾燥装置を中国に不正輸出した疑いが強まったとして、警視庁公安部が外為法違反容疑で、横浜市都筑区の機械製造会社幹部ら男3人を逮捕する方針を固めたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、輸出された噴霧乾燥装置「スプレードライヤ」は、経済産業省が外為法に基づいて定めた輸出貿易管理令のリスト規制の対象となっている。幹部らは規制対象にならないように性能を偽って申告し、経産相の許可を得ないまま輸出した疑いが持たれている。過去数年間にわたり、同様の手口による不正輸出を繰り返していた可能性があるという。

 同社のホームページなどによると、「スプレードライヤ」は液体を霧状にし、乾燥させて粉状にする装置で、医薬品や食品などの製造に使われる。同社は噴霧乾燥装置の製造で国内のトップシェアを誇り、東南アジア、欧州、米国などに輸出している。 

 公安部はこれまでに同社などを家宅捜索し、押収した資料の分析などを進めてきた。

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