12日午前の東京外国為替市場の円相場は円買いドル売りが優勢となり、一時1ドル=103円台前半まで円高ドル安が進んだ。新型コロナウイルス感染症の大流行を受け、経済停滞への警戒感が強まった。
午前11時現在は前日比1円48銭円高ドル安の1ドル=103円53~57銭。ユーロは1円81銭円高ユーロ安の1ユーロ=117円16~18銭。
世界保健機関(WHO)が新型コロナの拡大を「パンデミック(世界的大流行)」と認めたことで、投資家のリスク回避姿勢が強まり、相対的に安全な通貨とされる円が買われた。
外為ブローカーは「トランプ米大統領の演説に目立った経済対策がなく、失望感を誘った」と指摘した。