ロシアとトルコ、イドリブで共同警備開始 シリア内戦は10年目に

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シリア北西部イドリブ県で軍用車両に乗るシリア軍兵士=5日(国営シリア・アラブ通信提供、ロイター=共同)

シリア北西部イドリブ県で軍用車両に乗るシリア軍兵士=5日(国営シリア・アラブ通信提供、ロイター=共同)

 【カイロ=佐藤貴生】シリアの反体制派武装勢力の最後の拠点である北西部イドリブ県で15日、ロシア軍とトルコ軍による共同パトロールが行われた。両国首脳が停戦に合意した5日の会談で実施が決まったもので、パトロールを通じて停戦の定着を目指す。シリア内戦は15日で10年目に突入したが、イドリブではたびたび停戦が破られており、収束はなお見通せない。

 ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は5日、イドリブを東西に貫く高速道路M4の南北それぞれ6キロを「緩衝地帯」とし、共同パトロールを行うことで合意した。

 ロシア側は15日、軍の憲兵隊が参加したもよう。ただ、ロイター通信は同国国防省が「テロリストが一般人を人間の盾に使う挑発行為」があったため、任務を短縮したと伝えた。トルコ国防省はパトロールは地上と上空から行われ、初日の任務を終えたとしている。

 トルコは2018年、イドリブに監視ポストを設けて軍駐留を開始。反体制派武装勢力の非武装化を進める名目だったが、アサド政権と後ろ盾のロシアは武装解除が進んでいないとしてイドリブへの攻勢を強めた。昨年12月以降、イドリブでは住民100万人が家を捨ててトルコ国境などへ避難したとされ、内戦発生以降、最悪の人道危機が起きているとの見方も出た。

 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)によると、シリアでは中東・北アフリカで民主化を求める反政府デモが広がった「アラブの春」のあおりを受け、11年3月15日にデモが起きた。アサド政権はそれ以降、各地に広がったデモの武力鎮圧に乗り出して内戦に突入した。

 米露のほか周辺国、イスラム過激派などが入り乱れて全土で戦闘が続いたが、一時劣勢だったアサド政権はロシアとイランの支援を受けて支配地域を徐々に回復し、政権存続を確実にした。

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