マスク転売禁止、フリマアプリから姿消す 通販では高値続く

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 東京・上野公園で咲くサクラの前をマスク姿で行き交う人たち=15日午後

 東京・上野公園で咲くサクラの前をマスク姿で行き交う人たち=15日午後

 新型コロナウイルスの流行で急増したマスクの高値転売が15日から政令で禁止されたことを受け、フリーマーケットアプリからマスクの出品が消えた。ただ、事業者の高額販売は規制の対象となっておらず、電子商取引(EC)市場では依然として割高の状態が続く。需要に供給が追いついていないこともあり、マスク不足が解消されて消費者が入手しやすくなるには、まだ時間がかかりそうだ。

 今回の規制では、店舗やメーカーからの直販で購入したマスクを不特定多数に売ることが禁止された。フリーマーケットアプリなどで個人でも転売がしやすくなったことで、買い占めが横行し、品薄に拍車をかけたことが背景にある。

 楽天やヤフー、メルカリなどは2月上旬から、高額転売を控えるよう要請し、不当な出品を削除するなど、対応に当たってきた。フリマアプリ各社は高額出品にあたる設定価格を引き下げるなど、自主規制を強化してきた。

 ただ、各社はマスクの出品を禁止するまで、高額転売を食い止めることはできなかった。各社は人工知能(AI)や24時間の監視体制で違反行為を捜索しているが、「ホチキスの替え芯」や「赤ペン」と表示してマスクをやり取りする出品者も現れ、いたちごっこの懸念がくすぶる。関係者は「過去の災害などでも買い占めはあったが、これほどの影響はなかった」と振り返る。

 一方、小売り事業者の高額販売は規制対象から外れ、消費者にとって、マスクが入手しにくいのは変わらないのが現状だ。楽天市場やヤフーショッピング、アマゾンなどの通販サイトでも、平時は1枚当たり数十円程度のマスクが100円以上で販売されている。楽天市場では、著しく高い価格は掲載停止などの対応を検討するが、担当者は「価格は需要と供給で決まる面もあり、適正な価格の見極めは難しい」と頭を抱える。(高木克聡)

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