新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、フィリピン政府は15日、首都マニラの出入り制限措置を始めた。4月14日まで続ける。外部とつながる主要道路には約200の検問所が設置され、警察や軍が監視に当たった。
経済への悪影響を最小限にとどめるため、通勤や物流目的の場合は検問所で身分証明書を提示すれば通行できる例外規定を設けた。マニラ北部の検問所では、迷彩服姿で自動小銃を携えた警察官が車やバイク、歩行者に停止を求め、通過目的を確認していた。
検問所前の数百メートルに及ぶ渋滞で順番待ちをしていたトラック運転手の男性は「不便だがウイルス対策なら仕方がない」とぼやいた。ただ、検問所がない生活道路を使えば隣接州と行き来できるため「どれだけ実効性があるのだろうか」と疑問を呈した。(共同)