原発避難者訴訟で東電上告 仙台高裁判決に不服


 東京電力福島第1原発事故で避難指示を受けた住民ら216人が東電に損害賠償を求めた訴訟で、東電は26日、一審福島地裁いわき支部判決より約1億2000万円多い総額約7億3000万円の支払いを命じた仙台高裁判決を不服として、最高裁に上告した。全国で約30ある同種の集団訴訟で初めての控訴審判決だった。

 東電は「判決内容を精査し、総合的に判断して上告することにした」とコメントしている。

 12日の仙台高裁判決は、東電が津波対策を先送りしたことを「被害者の立場から見れば、誠に痛恨の極みだ」と批判。国の指針に従って東電が支払った賠償額に加え、避難区域の種別に応じて1人当たり250万~120万円の慰謝料を認めた。



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