新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界三大映画祭の一つで毎年5月にフランス南部のカンヌで開かれている「カンヌ国際映画祭」が延期されたのをはじめ、国際映画祭の延期が相次いでいる。
イタリアで4月に開幕予定だった欧州最大のアジア映画祭「ウーディネ極東映画祭」が6月に開幕が延期された。香港で毎年春に開催されているアジア有数の映画祭「香港国際映画祭」も夏に延期。韓国で4月末に開幕予定だった「全州国際映画祭」も、1カ月ほど延期されることになった。
フランスでは今月17日(現地時間)から15日間、不要不急の外出が禁止。また感染者が爆発的に増えているイタリアやスペインなど欧州各国が感染予防策として移動制限を行っており、映画関係者らが国際映画祭へ出席することが難しい状況になっていた。
一方、新たな感染確認者数の急増が止まらないイタリアでは、死者数も7千人を超え最悪の状況に。同国で9月に開催される「ベネチア国際映画祭」の延期や中止もささやかれ始めている。