ロシアでも新型コロナウイルス感染が拡大する中、国営テレビのニュースチャンネルで26日、キャスターが自宅で番組を進行する異例の放送が始まった。プーチン大統領による自宅待機の呼び掛けを受け、国営テレビが「お手本」を示した。
ニュースチャンネル「ロシア24」は、キャスターが時間帯により交代しながら、終日生放送を続けている。通常はスタジオでニュースを読み上げるキャスターが26日午前から在宅勤務で番組の進行を始めた。
「ロシア24も自宅で仕事しています。家にとどまりましょう」と繰り返し呼び掛けた。ただ、記者らは普段通り現場に展開しており、「キャスターの在宅勤務」はキャンペーン的な性格が強い。
ロシアでは当初、感染者数が増えていなかったが、感染が急拡大した欧州諸国から過去数日間に100万人以上の観光客が帰国しており、政府は警戒を強めている。(共同)