【ロンドンの甃】疲弊する医療従事者

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医療関係者に感謝の気持ちを伝えようと国民が一斉に拍手をするイベント中に表示されたイルミネーション=3月26日、ロンドンのウェンブリースタジアム(ロイター)

医療関係者に感謝の気持ちを伝えようと国民が一斉に拍手をするイベント中に表示されたイルミネーション=3月26日、ロンドンのウェンブリースタジアム(ロイター)

 今週はじめに近所のスーパーへ買い物に出かけたときのこと。知り合いの内科医の男性に道端でばったり会い、しばらく見ないうちにやせ細ったことに驚いた。英国で新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)してから、男性は病院でいつ自分が感染するか分からない恐怖感を抱いているという。「毎日、神経をすり減らして病院で勤務してますよ」と苦笑いしていた。

 英国では、ギリギリの精神状態で働く医療関係者が増えているようだ。3月、看護師の女性が泣き叫ぶ動画がネット上で投稿されて同情を集めた。女性は長時間勤務の合間に栄養を取ろうとスーパーに出かけたが、野菜や果物が品切れになっていたことにショックを受けたという。新型コロナの患者が病院に殺到し、医師や看護師の負担は限界に達しつつある。

 最近、そんな医療従事者に追い打ちをかける悪質な犯行があった。激務に追われる国営医療機関の職員は無料でコーヒーが飲めるサービスなどを受けられる。サービスを横取りするために彼らのIDカードを盗もうとした事案が報告された。

 残念な犯行の一方で、医療関係者に感謝の気持ちを伝えようと国民が一斉に拍手をするイベントが3月26日に行われた。感動的な瞬間だったが、医療従事者の負担を確実に減らす取り組みも求められそうだ。(板東和正)

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