【寄稿】今は停戦の時だ、真の闘いに力結集を ジャンピエール・ラクロワ国連事務次長(平和活動担当)

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国連のラクロワ事務次長

国連のラクロワ事務次長

 新型コロナウイルス感染症は武力紛争で傷ついた国々でも拡大している。国連のジャンピエール・ラクロワ事務次長(平和活動担当)が産経新聞に寄稿し、平和維持活動(PKO)を展開する部隊と要員派遣国が共に果たす役割の重要性を強調した。

 誰一人として、どんな社会も、どの国も、大勢の死者を出している新型コロナウイルス感染症から無傷ではいられない。これは、人類の荒廃と、すでに私たちが目撃してきたような地球規模で起きている社会・経済的な衝撃を伴う、全人類の危機である。国連のPKO担当の事務次長として私は、新型コロナウイルスと武力紛争が交わる地域をとりわけ懸念している。

 すでに脆弱(ぜいじゃく)な政治的環境にいる人たち、武力紛争下や紛争終結から間もない状況で、社会基盤の乏しい社会、あるいは社会的・衛生的なセーフティーネットがほとんどない社会に住んでいる人たちが、特に危険な立場に置かれている。きれいで安全な水がない場所でどうやって手を洗うのか? 最前線の対応者や介護者として不釣り合いな犠牲を払っている女性、崩壊した経済のために家族を養う能力を失った人たちに、今度は何をさせようというのか?

 そして、何より、武装勢力やテロ行為の脅威下で暮らしている人たちはどうなるだろうか? 免疫システムの傷ついた身体が自らを守れないのと同じように、保健システムと支援ネットワークの機能を奪われた人たちは、新型コロナウイルス感染症とそれに付随して起こる病気に対してより脆弱だ。同じことが、国連の平和維持部隊が活動している場所についても言え、そこで暮らす脆弱な市民が最も危険な状況にある。

■任務継続し人命を救う

 平和維持部隊の要員たちは新型コロナウイルスへの処方箋ではないが、多くの場所で治療計画の一部を担っている。PKOは、紛争解決を促進し、活動地域の人々と国連職員を守り、人命を救う-という自らのマンデート(任務)を履行できるように、活動能力を維持し、任務を継続していかなければならない。

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