10日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反発した。新型コロナウイルス感染拡大への警戒感は根強かったが、日銀による株式相場の買い支えが期待された。終値は前日比152円73銭高の1万9498円50銭で、約2週間ぶりの高値を付けた。
東証株価指数(TOPIX)は13・06ポイント高の1430・04。出来高は約13億7千万株。
午前中は全体的に低調な展開だった。感染拡大を受けて業績予想を未定とする上場企業が続出し、先行きの不透明感から売り注文が出た。国内の感染者が増え続けているのも重荷となり、平均株価は100円超下落する場面もあった。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の企業支援策を好感した9日の米国株高は投資家心理を改善させた。日銀が日本株の上場投資信託(ETF)を購入し、継続的な相場の下支えを図るとの観測も生じ、午後は平均株価が徐々に上げ幅を広げた。