新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令後、東京23区内で一般道の渋滞が3割ほど減ったことが17日、警視庁への取材で分かった。交通事故も減少傾向で、外出自粛が影響した可能性がある。
警視庁交通管制課によると、一般道計約2000キロで、午前7時~午後7時に発生した渋滞の長さを計測。宣言発令前の3月31日~4月6日の1週間では1時間平均で52・7キロだったが、発令後の7~13日の1週間は38・1キロになった。土日に限ると16・0キロが11・0キロと、さらに落ち込んだ。
交通量の変化に伴い、事故も減少。東京都が外出自粛を要請した3月25日~4月16日の事故件数は1335件で、昨年同時期の2267件の6割程度となった。一方、この期間の死者数は昨年の3人から8人に増加。警視庁は「車が減ったことでスピードを出し過ぎて事故になったものもある」として、注意を呼びかけている。