米、農家支援に2兆円 牛肉や乳製品の余剰買い取りも


 【ワシントン=塩原永久】米政府は17日、新型コロナウイルス感染拡大の悪影響を受けた農家に対し、約190億ドル(約2兆円)の支援策を実施すると発表した。大部分は需要減少や価格低迷で収入を減らした農家への補助金となる。

 米農務省によると、補助金に約160億ドルを充てるほか、牛肉や乳製品を含む農畜産物の余剰品を事業者から買い取るプログラムも実施する。

 感染症対策として実施された外出制限の影響で、飲食店向けの農産品の需要が減少。市況価格が下落し、生産した農産物を廃棄するケースも出ている。

 米農務省によると、支援策は農家の経営を安定させることで、「食糧のサプライチェーン(供給網)を維持する」(パーデュー農務長官)狙いもある。

 トランプ米大統領は17日、「農家や畜産家に大きな助けとなる」と話した。



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