仏空母の乗組員6割感染 千人超、指揮経緯も調査

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地中海に展開するフランスの原子力空母シャルル・ドゴール=2019年3月(ロイター)

地中海に展開するフランスの原子力空母シャルル・ドゴール=2019年3月(ロイター)

 フランスの原子力空母シャルル・ドゴールの乗組員が新型コロナウイルスに集団感染した問題で、海軍の報道官は18日、約1760人の全乗組員のうち約6割に当たる1046人の感染が確認されたと発表した。地元メディアが伝えた。

 国防省は感染拡大を防げなかった指揮に問題がなかったかどうかも経緯を調査している。

 空母を含む艦隊の計約2300人の検査を進めているが、空母については検査が完了した。空母の感染者の約半数は無症状という。20人以上が入院し、50代の准尉が集中治療を受けている。

 感染経路は明らかになっていない。3月半ばに西部ブレストに寄港して以降は外部との接触はなかったとされる。報道官は4月5日ごろから、不調を訴える乗組員が相次ぎ、上層部へ報告することになったと明らかにした。

 フランスの唯一の空母であるシャルル・ドゴールは予定を1週間以上早めて12日に南東部トゥーロンへ帰港した。パルリ国防相によると、消毒作業などが行われ、出港できるようになるのは6月という。(共同)

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