英下院(定数650)は21日、テレビ会議形式の審議導入を検討する本会議を開き、全会一致で導入を決めた。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐのが目的で、約700年の歴史を誇る下院で初めての試み。
実際の議場に入る議員と、議場外から参加する議員による「ハイブリッド審議」を週3日実施する見通し。
議場への出席はジョンソン政権の閣僚や最大野党労働党の幹部ら約50人に限られる。議場に来ない与野党議員最大120人がビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って質問する。残りの議員の参加方法は明らかではない。
議場に来る議員らはそれぞれ2メートルの間隔を保って着席する。いずれは全議員が議場外から参加できる仕組み作りを検討する。(共同)