NTT東日本は21日、独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」などと共同で、自宅のパソコンからでも在宅勤務ができる「シン・テレワークシステム」を緊急構築し、無償で開放したと発表した。企業や大学のサーバーにアクセスしなければできない高いセキュリティーが求められる仕事や研究でも、自宅でできるようになるという。
新しいテレワークシステムは、アプリを職場や学校のパソコンにインストールするだけで、自宅パソコンから職場のパソコンに接続できる。VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用しており、セキュリティーが高いのが特徴。筑波大学や「ニコニコ動画」を運営するカドカワグループなども連携している。
NTT東によると、本格的なテレワークシステムには、契約や課金などの事務手続きに時間がかかるのが課題だった。企業や大学の多くは本格的なテレワークシステムが十分ではないため、研究開発中の技術だが、無償提供を決めた。
NTT東は、仮設の「新型コロナウイルス対策プロジェクト特殊局」を立ち上げ、約2週間でシステムを構築したという。