3月自動車世界生産、日産、ホンダ4割減 令和元年度もスバル以外軒並み減


 自動車メーカー大手各社が28日発表した3月の世界生産台数は、新型コロナウイルス感染拡大で欧米など全世界的に工場の稼働が停止した影響で、日産自動車とホンダはおよそ4割減、トヨタ自動車は2割減など、軒並み大幅減となった。稼働が再開された中国は生産量がまだまだ回復しておらず、各国で生産停止が継続した4月も苦しい結果になるとみられる。

 こうした状況を受け令和元年度の1年間の世界生産は、トヨタ874万698台(前期比2・2%減、2年ぶり減)▽ホンダ477万3527台(10・6%減、8年ぶり減)▽日産458万2074台(14・5%減、2年連続減)▽スズキ296万6399台(12・6%減、4年ぶり減)▽マツダ143万4204台(8・6%減、2年連続減)▽三菱自動車133万7399台(7・2%減、3年ぶり減)▽SUBARU(スバル)103万912台(4・2%増、3年ぶり増)-と、スバル以外軒並み減少した。

 3月の生産台数は、トヨタは約64万台で前年同月比20・6%減。稼働を再開した中国もまだ2割以上の減少だった。工場停止が続く米国は26・2%減、欧州は38・1%減と大幅な落ち込みに。アジアも、中国に次いで生産が多いタイが33・3%減。日本生産も世界需要減のあおりで、13・2%減の約27万9千台となった。

 ホンダは、42・6%減の約27万5千台となり、30万台を割り込んだ。ウイルス震源地の武漢に工場がある中国が69・4%減、欧州は52・4%減、米国は35%減だった。日本生産は9・7%減の約7万2千台。

 日産の世界生産は41・4%減の約26万1千台。中国が59・4%減、主力の米国は47・4%減、英国が45・8%減。日本生産も28・9%減で約5万5千台と、各国で大きく落ち込んだ。

 スズキも、主力のインドが外出禁止令発令により3割超の落ち込みとなったことで、世界生産は22・8%減の約21万3千台だった。

 マツダは20・2%減の11万2千台。三菱自は中国で約9割減だったが、日本で1割以上増え、世界総計では約12万4千台で4・1%の減少幅に。スバルは主力の米国の生産停止が3月下旬からだったことなどから、世界生産は約8万9千台で0・3%の微減にとどまった。



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