中国外務省の耿爽副報道局長は30日の記者会見で、トランプ米政権が新型コロナウイルスの感染拡大を巡り中国の責任追及の構えを見せていることに対し「中国はウイルスの被害者であり、共謀者ではない」と述べて反発した。中国は感染症の情報を積極的に発信し、国際社会に貢献したと主張した。
耿氏は「国際社会に必要なのは手を携えることであり、足をすくうことではない」と強調。米側が、不十分な感染症対応の責任を中国側に押し付けようとしていると非難した。
またトランプ米大統領がロイター通信の取材に対して、中国が11月の米大統領選で自身の再選阻止を図っていると主張したことについて「選挙は米国の内部の問題で、干渉に興味はない」と否定した。(共同)