米東部ニューヨーク州のクオモ知事は4月30日の記者会見で、新型コロナウイルス感染者と接触した人々の大規模な追跡調査を実施するため、最大1万7千人の人員を確保する意向を示した。
州内の感染者は約30万4千人。死者数は前日より306人増の1万8321人となった。
クオモ氏は経済活動再開の前提として、追跡調査の人員を人口10万人当たり30人以上確保する方針を掲げている。
追跡調査はブルームバーグ前ニューヨーク市長が運営や財政面で支援。感染者に聞き取りを行い、過去の接触者を隔離するなどして感染拡大抑制につなげる。
また、クオモ氏は24時間体制で運行されているニューヨーク市の地下鉄について、5月6日から毎日未明に4時間止めて車両を消毒する方針を示した。車両内に長時間滞在する路上生活者(ホームレス)が増え、衛生環境への懸念が高まっていた。(共同)