武漢封鎖解除から1カ月 移動制限緩和進むが今も平時とは遠い厳しい日常

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 【北京=三塚聖平】新型コロナウイルスの感染源となった湖北省武漢市で、封鎖措置が解除されて8日で1カ月。移動制限が緩和され、公共交通機関や学校の再開など正常化への動きが伝えられている。だがその陰では、再流行を防ぐため厳しい対策が続けられており、平時とは程遠い緊張した生活を今も市民は余儀なくされている。

 武漢では、1月23日からの封鎖措置が4月8日に解かれた。一定条件を満たせば市外との往来が可能になり、中国メディアによると封鎖解除から1週間で延べ66万人超が出入りした。

 4月22日には市内の全公共交通機関が再開。同26日には武漢で、新型コロナによる入院患者がいなくなったと発表されている。今月6日からは高校3年に限って登校が可能になった。

 ただ、武漢市民の生活は「コロナ前」とは大きく異なったままだ。

 「どこに出入りするにも体温測定と『健康コード』が必要だ」

 武漢に住む30代の女性経営者の張さんは、産経新聞の通信アプリを通じた取材に市民生活を説明した。

 「健康コード」は、移動履歴や感染者と接触した可能性などを基に感染リスクを測るスマートフォンのアプリ。利用者の状態を赤、黄、緑の3色で判定し、「緑(問題なし)」が表示されなければバス・地下鉄の利用や商業施設の出入りもできない。張さんは「外出時に健康コードの色が変わらないか心配している」と不安を感じている。

 中国にもスマホを使い慣れない高齢者はいる。外出を避けるよう勧められていることもあって、封鎖解除後も家から出ていない高齢者が少なくない。

 また、企業活動は再開したものの、小売店や飲食店はひっそりとし、バスも空席が目立つという。感染リスクがあると避けられているためだ。再開したオフィスでも飲食店に行くのを避ける人が多く、「今は金持ちでも弁当持参だ」(張さん)。

 市内のIT企業に務める女性(37)は「武漢の企業への打撃は予想をはるかに超えている。周囲では給与カットやリストラも多く、まさしく『厳冬期』だ」と話す。

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