コロナ禍、善意の情報発信が裏目 デマ拡散で行政も振り回され

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都内のドラッグストアでは、トイレットペーパーとティッシュが完売した=2月28日午後、東京都世田谷区(川口良介撮影)
都内のドラッグストアでは、トイレットペーパーとティッシュが完売した=2月28日午後、東京都世田谷区(川口良介撮影)
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 新型コロナウイルスの感染が続く中、デマの広がりが深刻な問題となっている。店舗に風評被害を与えたり、買い占めを助長したりするだけでなく、混乱で医療行為が妨げられるケースもある。善意でデマを拡散する人も少なくないとされ、緊急事態宣言の延長で社会不安が高まる今、氾濫する情報の真偽を慎重に見極める姿勢が求められている。(玉崎栄次)

 「事実じゃないんだから数日で収まるだろうと思っていたが、とんでもないことになった」。千葉県旭市のスーパー「フレッシュイイダ」の飯田清専務(42)は降りかかったデマの被害を、こう振り返る。

 3月末、同店をめぐり「新型コロナウイルスの感染者が出た」という誤った情報が同店の近隣住民の間で口コミで広がった。4月2日に開催した創業50周年の大売り出しの客足は普段より少なかった。外出自粛に伴う「巣ごもり需要」で周囲のスーパーで客足が伸びる中、1割以上も客が減少した状況が4月下旬まで続いた。飯田専務は「業者による店内清掃と定休日の冷蔵庫修理が消毒と誤解されたのかもしれない」と肩を落とす。

 デマによる風評被害は各地で頻発している。2月にはツイッター上のデマが発端となりトイレットペーパーの買い占めが起こった。

 インターネット調査を手掛ける「日本トレンドリサーチ」によると、トイレットペーパーの買いだめをした人の9割超が、情報をデマだと認識していた。だが「分かっていても実際に店で売っていない」(40代男性)などの理由で買いだめに走っており、一度拡散すれば収拾は難しくなる状況が浮き彫りになっている。

 ウイルスの感染拡大で逼迫(ひっぱく)する医療分野でもデマが広がった。4月初旬以降、日本赤十字社医療センターをかたり、「東京の日赤総合病院のコロナ病床が満床になり、現場ではすでに医療崩壊のシナリオも想定され始めています」などと訴え、拡散を呼び掛ける文面がSNS(会員制交流サイト)上に出回っている。問い合わせが相次いだ同センターは情報の打ち消しに追われ、本来の業務に支障を来すことになった。

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