落語家、高座からネットへ 視聴者から「おひねり」も

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ネット上の落語の生配信で、“観衆”を前に久々の落語を披露した柳亭小痴楽

ネット上の落語の生配信で、“観衆”を前に久々の落語を披露した柳亭小痴楽
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、活動場所を奪われた形の落語家が、ネット上で落語の動画生配信に次々と注力している。一方通行の配信に終わることなく、視聴者からの反応がコメントや、おひねり(投げ銭)を模した動画上の「ギフト」として返ってくる。少しでも高座に近い雰囲気を実現した形だ。(兼松康)

 若手人気落語家の柳亭小痴楽(31)と桂宮治(43)が4月14日に挑んだのは、ネット上の落語の生配信「超落語 Produced by S亭@ニコニコネット超会議2020」だ。

 2人は本来、この日に都内で落語会を開催する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて中止に。そこで、ネットを通じ落語を配信する運びとなった。配信は有料(1000ニコニコポイント=税込み1000円)で、産経新聞社で落語事業を企画する通称「S亭」がプロデュースした。

 新型コロナの影響はあらゆる分野に及び、都内などでは常設の寄席が閉鎖され、落語家は高座に上がれない状況が続く。小痴楽と宮治の2人も例外ではない。今回の生配信では古典落語にコロナにまつわる時事ネタなどを絡ませながら、宮治が「初天神」、小痴楽が「両泥(りょうどろ)」をそれぞれ熱演した。ネットを通じた観客=視聴者もヒートし、画面上は喜びのコメントや、ギフトで埋め尽くされる形に。

 久々の落語を終えた2人はともに喜びの表情で、宮治は「泣きそう」と漏らすほど。当初予定の1時間を軽くオーバーする約80分の“落語会”となった。

 小痴楽は「高座に上がれて当たり前の状況じゃないのは今回が初めて」とコロナ禍の深刻さを表現。宮治も「客の前でしゃべってたのは、日常のことではないと実感した」と同調する。

 春の褒章を受章した春風亭小朝は先月、「落語はやっぱりしゃべってないとだめ」と話し、「舞台などの仕事で落語から一時離れた後、高座へ上がって大混乱した経験がある。そのくらい、日頃しゃべっていることが大事」と指摘した。

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