日本銀行が１４日発表した４月のマネーストック（通貨供給量、月中平均残高）速報によると、現金や預金など世の中に出回る通貨の合計「Ｍ３」は、前年同月比３・０％増の１３９８兆８千億円で過去最高となった。３月の日銀による追加金融緩和で金融機関の貸し出しが増加したとみられ、平成２９年１２月以来の伸び率となった。
Ｍ３に含まれる「現金通貨」は１・８％増の１０４兆４千億円だった。普通・当座預金の残高を示す「預金通貨」は７・８％増の７４９兆６千億円だった。
Ｍ３に投資信託や国債を加えた「広義流動性」は２・７％増の１８５１兆１千億円だった。
マネーストックは金融部門から個人や企業に流れたお金の量を指す。
