世界保健機関(WHO)のモエティ・アフリカ地域事務局長は14日、アフリカ中部ブルンジ政府が、駐在するWHO責任者や職員4人を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外追放処分にしたと発表した。詳しい理由は不明。
同国のヌクルンジザ政権は強権体制を敷いている。20日の大統領選を前に同氏の後継候補が大規模な選挙集会を開き、新型コロナウイルスの流行拡大に懸念が高まっている。
ブルンジの推定人口は約1150万人。WHOによると、14日までに確認された感染者は27人で死者は1人にとどまる。反体制派は、検査態勢が不十分と批判している。
ヌクルンジザ氏は前回2015年の大統領選で、憲法規定に反して3選出馬し当選。反体制派と治安機関が衝突し約1200人が死亡、40万人以上が周辺国に避難した。(共同)