20カ国・地域(G20)の貿易投資相会合が14日夜、テレビ会議方式で開かれた。日本からは梶山弘志経済産業相らが出席し、新型コロナウイルスの感染拡大に対抗するため輸出規制の透明性確保や貿易の円滑化、世界貿易機関(WTO)改革などについて議論。世界の供給・調達網を途絶させるような貿易障壁を設けないことなど、8項目の行動を盛り込んだ共同声明を発表した。
コロナ感染拡大をきっかけに、医療用品などの輸出を制限する国が増加。会合では、世界経済に悪影響を及ぼさないよう規制の中身や見通しなどを明確にすべきだとして、梶山氏が「(収束後の規制の)速やかな解除に向けて、WTOやG20による継続的な監視を行おう」と提案した。
さらに、人と人との接触を減らして感染を防ぐためデジタル技術を活用する重要性を訴え「電子商取引(EC)のルール作りを加速させていこう」とも述べた。