人工衛星の脅威となる宇宙ごみ(デブリ)や隕石を監視する航空自衛隊の「宇宙作戦隊」が18日、府中基地(東京都府中市)を拠点に発足した。宇宙監視に専従する自衛隊の部隊設置は初めて。防衛省は米軍や宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携し、情報共有システムの構築を図る。
防衛省によると、宇宙作戦隊は約20人で発足。山口県山陽小野田市に建設するレーダーで高度約3万6千キロの静止軌道を監視し、人工衛星をデブリなどから守る任務に当たる。令和8年度までに、独自の宇宙監視衛星の打ち上げも目指す。
JAXAは静止軌道に加え、高度千キロ以下の低高度周回軌道も担当。自衛隊がJAXA、米軍と互いに情報を共有するシステムは、5年度から運用が始まる予定になっている。