海上保安庁の奥島高弘長官は20日の記者会見で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に今月上旬、中国当局の船が侵入し、日本漁船を追尾するケースが発生したことに関し「国際法、国内法にのっとり適切に対処している。領土、領海を断固として守り抜く方針の下、冷静かつ毅然(きぜん)と対応していく」と強調した。
中国の意図については「コメントする立場にない。今後どのようなことが起こりうるか、しっかりと情勢を分析し、手を打っていきたい」と述べた。
海保によると、20日現在、尖閣周辺の領海侵入は平成24年以降で264件、890隻に達した。今月上旬の漁船追尾は、外務省が中国側に抗議している。