5~10年後に社員半数がリモートワーク FB、多様な働き方へ





米フェイスブックの本社内=2018年3月、カリフォルニア州メンロパーク(共同)

 【ワシントン=塩原永久】米交流サイト大手フェイスブック(FB)のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は21日、公開した動画で、5~10年後に社員の半数がリモートワーク(遠隔勤務)になるとの見通しを語った。新型コロナウイルス感染を防ぐ在宅勤務が社内外で広がったの受け、多様な働き方を積極的に導入する姿勢を示した。

 米IT大手では短文投稿サイトのツイッターが、社員の無期限の在宅勤務を認める方針を表明した。事業拡大に向けて人材を呼び込むため多様な働き方を採り入れる動きが進んでいる。

 FBの社員は約4万8千人で、現在、約95%が遠隔勤務を実施。ザッカーバーグ氏は「新型コロナが、働き方を含む私たちの生活の多くを変えた」と述べ、遠隔勤務が「大きなトレンドになる」と指摘した。

 社員への調査では、仕事の生産性がオフィス勤務と変わらないと返答した人が半数にのぼったという。4割が完全な遠隔勤務に関心を寄せ、オフィスのある勤務地と異なる場所へ引っ越して、業務を続けることにも積極的だった。

 FBは年内に1万人を雇用する計画だ。米IT大手では優秀な技術者の争奪戦となっており、FBは新たな勤務形態を認め、人材を囲い込む狙いもあるとみられる。本社を構える米西部カリフォルニア州メンロパークで、新社屋を建設中だが、ザッカーバーグ氏は、社屋を置かない地域でも、遠隔勤務を活用し、人材採用を進める方針を示した。



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