復興の架け橋、接続へ 気仙沼湾で最後の部材設置


 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市の気仙沼湾に架ける長さ1344メートルの橋の建設工事で、23日夜、未接続箇所に最後の部材が設置され、橋がほぼつながった。国が復興道路として整備する三陸沿岸道の一部で、地元は新たなランドマークになると期待する。6月に正式に接続予定。

 国土交通省によると、橋のうち海上部は長さ680メートルで、主塔から張ったケーブルで橋桁を支える斜張橋としては東北最長。この日は、橋上のつり上げ設備で台船から引き上げた約15メートル四方、重さ約130トンの部材の仮止めを実施。今後、部材同士の溶接や舗装工事を行い年内に完成予定だ。

 三陸沿岸道は本年度内に青森県八戸市から仙台市までの359キロが全線開通する予定で、沿岸部の流通や観光への影響が見込まれる。



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