ネット接続サービス大手のNTTコミュニケーションズは28日、社内サーバーに不正アクセスを受け、業務を契約した621社の工事情報などが流出した可能性があると発表した。個人顧客の情報については、漏洩(ろうえい)の恐れはないとしている。
NTTコムによると、今月7日、社内サーバーに対する異常な操作を確認し、外部インターネットへの通信を遮断。調査により、一部の情報が流出した疑いがあることが分かった。シンガポールの拠点のサーバーを踏み台にして、日本国内の社内サーバーに侵入されていた。
情報流出が疑われる621社に関しては、機密保持を理由に社名などは公表していない。
NTTコムは「引き続き調査を行い、再発防止のためのセキュリティー対策、監視体制の強化を進める」としている。