伊東市長・田久保真紀氏に学歴詐称疑惑浮上 – 辞任と出直し選へ

静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)を巡る学歴詐称疑惑が、現在、世間を大きく騒がせています。ワイドショーのデスクが「年に数回しかない面白いネタ」「視聴率も抜群にいい」と語るほど、この問題は多くの人々の関心を引きつけています。

田久保市長は伊東市議会議員を2期務めた後、今年5月の市長選に立候補し、現職候補にわずか1800票余りの差で勝利し当選しました。彼女の選挙戦では、約42億円の新図書館建設計画への反対や、伊豆高原のメガソーラー計画への強い反対を掲げ、「ハコモノ政治からの脱却」や利権から解放された「クリーン」な政治、そして市民サービス重視の「市民ファースト」を提唱したことが市民に受け入れられた要因と見られています。ちなみに、対立候補だった前市長の最終学歴は静岡県立焼津水産高校卒業であり、田久保市長も後に高卒であった可能性が指摘されています。

当選後、田久保市長の「東洋大学法学部卒業」という経歴について、匿名の文書が市議会議員らに送付されたことで疑惑が浮上しました。その「怪文書」には、《東洋大学卒ってなんだ! 中退どころか除籍だったと記憶している》《こんな嘘つき、卒業証書の偽造にはご注意を》といった内容が記されており、大きな騒動へと発展しました。

疑惑に対し、田久保市長は当選後に議長や副議長に対し、「卒業証書」と「アルバム」を持参したとされています。しかし副議長の証言によれば、市長は証書を「パッと開いて閉じちゃった」ため、議長が再度開くよう求めると、またすぐに閉じられたという「チラ見せ」の状態だったとのことです。その後、本物の東洋大学の卒業証書と比較した議長らは、持参されたものが偽造であると瞬時に判断したと明かしています。

7月2日の記者会見で、田久保市長は自ら「6月28日に東洋大学に出向き確認すると、卒業はしておらず“除籍”だったことが判明した」と述べ、大学を卒業していなかった事実を認めました。しかし、議長らに「チラ見せ」した「卒業証書」が何であったかについては明確な説明を避け、「あれは卒業証書でした」と主張する一方で、二度と現物を持参することはできない状況だと釈明しました。この最初の会見では、時折笑顔を見せながら「恥ずかしい」と語るなど、どこか他人事のような態度が見られたため、ワイドショーのデスクは「これは跳ねる!」と確信したといいます。「ツッコミどころが満載でウソをついていることが濃厚」であるにも関わらず、一切証拠を示さず、「テヘペロ」といった態度で質問をかわす様子は多くの視聴者の「モヤモヤ」や「イライラ」を募らせ、「白状するまで許さない」という感情につながり、高い視聴率を記録していると分析されています。

こうした状況を受け、田久保市長は7月7日に二度目の記者会見を開き、市長を辞職して出直し市長選挙に臨む意向を表明しました。この出直し選挙には億単位の税金が投入されることになります。学歴詐称の疑惑が解消されないまま民意に委ねるという形は、兵庫県の斎藤元彦知事を巡る出直し選挙とも類似しています。

伊東市長の田久保真紀氏が記者会見で辞任を表明する様子伊東市長の田久保真紀氏が記者会見で辞任を表明する様子

今回の騒動は著名人にも波紋を広げており、元ニュースキャスターの辛坊治郎氏はXに「『東大』ならともかく、『どうでもいいじゃん』と言ったら、ムッチャ怒られた」と投稿し、実業家の堀江貴文氏も「Fラン私大の学歴詐称なんかどーでもいいだろ」と投稿するなど、賛否両論の議論を巻き起こしています。本当に市民のために政治を行うのであれば、学歴は関係ないという意見も根強く、実際に高卒や小学校卒業ながら立派な政治家として活躍した例(例えば田中角栄元首相)も存在します。

しかし、今回の件で残る「チラ見せ」した卒業証書の入手経路や、疑惑が完全に晴れないままの出直し選挙など、 unresolvedな問題がまだ多く存在します。伊東市長・田久保真紀氏を巡る動向は、今後もしばらくワイドショーやメディアの注目の的となりそうです。

記事元: FRIDAYデジタル