中国景況感が2カ月連続下落 世界経済悪化で輸出低迷が響く

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中国全人代の閉幕式に臨む習近平国家主席を映す北京市内の大型ビジョン=28日(共同)

中国全人代の閉幕式に臨む習近平国家主席を映す北京市内の大型ビジョン=28日(共同)

 【北京=三塚聖平】中国国家統計局と中国物流購買連合会は31日、景況感を示す5月の製造業購買担当者指数(PMI)が50・6だったと発表した。4月(50・8)から0・2ポイントの小幅減速で、2カ月連続で下落した。輸出関連の悪化が際立っており、新型コロナウイルス蔓延(まんえん)による世界経済の悪化が中国企業の先行きに影を落としている。

 好不況を判断する節目の「50」は3カ月連続で上回り、統計局は「製造業の生産は引き続き回復している」と指摘。一方で「全世界の感染症と世界経済の状況は依然厳しく複雑で、国外市場の需要は引き続き縮小している」と警戒した。

 PMIは「50」を上回れば生産や受注の拡大を、下回れば縮小を意味する。2月には、新型コロナの直撃を受けて35・7と過去最低を記録。3月には企業活動の再開が進んだことにより大幅に改善したが、足元で回復ペースが鈍っている。

 特に輸出に限った新規受注を示す指数が35・3と、前月(33・5)から1・8ポイント上昇したものの記録的な低水準が続く。世界経済が急減速し、輸出基地である広東省では輸出受注のキャンセルが相次ぐ。香港への国家安全法導入をめぐり対米関係も緊迫し、輸出のさらなる悪化が見込まれる。

 中国は28日に閉幕した全国人民代表大会(全人代)で、2020年の国内総生産(GDP)成長率目標の設定を見送るという異例の事態に追い込まれている。李克強首相は政府活動報告で「世界の感染状況と経済・貿易の情勢においては不確実性が非常に高い」と目標見送りの理由を説明している。

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