クリストさん死去 米現代美術家

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クリストさん=2013年1月、米デンバー(AP)

クリストさん=2013年1月、米デンバー(AP)

 ベルリンの旧ドイツ帝国議会議事堂やパリのポン・ヌフ橋などを布で覆う“梱包芸術”で知られる芸術家で、夫妻で初めて高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したクリストさん(本名=クリスト・ヤヴァシェフ)が5月31日、ニューヨークの自宅で死去した。米メディアなどが報じた。84歳だった。死因は明らかにされていない。

 1935年、ブルガリア・カブロヴァに生まれ、ソフィアの美術アカデミーで学んだ後、58年にパリへ出た。この年から日用品の梱包芸術を手掛け、生年月日がまったく同じの妻、ジャンヌ・クロードさん(2009年に死去)と知り合い、64年にニューヨークへ移住した。

 69年にオーストラリア・シドニーに近い海岸を白い布で覆った「梱包された海岸」を制作。85年にはポン・ヌフ橋を梱包する「パリのためのプロジェクト」、95年にはベルリンの「旧ドイツ帝国議会議事堂(ライヒスターク)梱包プロジェクト」と、次々に世界を驚かせる巨大アート・プロジェクトを手掛けた。日本では91年、茨城県で約1300本の傘を立てる「アンブレラ・プロジェクト」を行った。

 95年、世界文化賞(彫刻部門)を受賞した。クリスト夫妻のアートは、ユニークさと規模の点でけた外れだが、その分、長い準備期間と多大な出費がかかる。行政機関との折衝、住民理解のための説明、またドローイング販売などによる資金調達に奔走しながら、綿密な計画のもとに夢を実現していった。

 2005年、ニューヨーク・セントラルパークの遊歩道に7500のオレンジの門を作る野外芸術「ザ・ゲーツ」では、約400万人の来訪者が歩くことを通して、風景に溶け込む夫妻の芸術を味わった。

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