埼玉県警熊谷署は4日、頓挫した契約の和解金の名目で現金1500万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、同県小川町みどりが丘、自称病院仲介業、深見豊志容疑者(74)を逮捕した。「業務委託料として受け取った」と主張し容疑を否認している。
署によると、深見容疑者は県内での薬局新設をめぐり、同県熊谷市のテナント事業者と薬局を運営する東京都の会社の間で、物件の賃貸借の仲介をしていた。テナント事業者は違約金など約6千万円の支払い義務を負っており、深見容疑者は仲介役として和解交渉をしたと偽り、現金を受け取った。
逮捕容疑は平成27年3月17日、テナント事業者に対し和解金名目で1500万円の支払いを求め、自らの口座に送金させてだまし取ったとしている。