東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドは5日、ベンチャー企業などへの投資を目的とした新会社を設立したと発表した。投資を通じて、テーマパーク事業やホテル事業との協業や、新たな事業領域開発を進める狙いがある。
新会社「オリエンタルランド・イノベーションズ」(同)はオリエンタルランドの完全子会社で、昨年から準備を進め、5日設立した。出資枠は30億円を設定、1件当たり数億円を見込む。
投資先は現時点では未定だが、オリエンタルランドの既存事業の関連領域のほか、事業課題や社会課題の解決に向けた技術やアイデアに投資する方針だ。具体的には「働く人のパフォーマンス向上など人事領域の変革」「子供の新たなライフスタイルの創造」といったテーマパーク事業との関連性が高いものから、「商流・物流の効率化などスマートシティへの取り組み」や「クリーンエネルギー・暑さ対策」といった社会課題解決につながるテーマを例示した。
オリエンタルランドは長期的な成長方針として、テーマパーク事業での大規模投資による売上高向上と、新規事業の育成を掲げる。今回の新会社による投資先の選定や資金投入による連携により、事業創出につなげたい考えだ。